【読書感想文】はだしのゲンに見る現代との危険な類似点。

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コラム(趣味や雑記)

 

 

今回は「はだしのゲン わたしの遺書(中沢啓治著)」の読書感想文を書いてみました^^

 

わざわざブログに載せようと思ったのは、もちろん、原爆を落とされた壮絶な体験と人間愛の実話ですからものすごく感動するんですが、

それ以上に現代との類似点やそこから学ぶことが多いなと思ったからです。

 

 

今回の内容は読む人によっては陰謀論とか思われちゃうかもなので、そういうのが嫌いな方はスルーして下さい。

 

読もうと思ったキッカケ

 

8月ということもあり、Twitter界隈では日本会議等の保守系団体(自民党含む)による圧力に教育委員会が忖度する形ではだしのゲンを教科書から排除させたという類いの話題が盛り上がっていましたが、

 

当然、米国への忖度でしょうね。

 

今年5月に開催されたG7広島サミットにむけて政府が「準備」を進めていて、そのタイミングで広島市立小学校の平和教育教材から「はだしのゲン」が外されましたからね。

 

 

で思ったんです。

ということは、アメリカが認めていない真実がそこには書かれているということですよね。

 

 

とっとは40年近く生きてきて、実ははだしのゲンって読んだこと無かったんです。なので、せっかくの機会だし、何か得るものもあるだろうと思ったのがキッカケでした。

はだしのゲンは小学生の頃に実際に原爆を落とされてたまたま生き残った少年が大人になって描いた実話(真実の歴史)です。
日本はウクライナに対して利敵行為をしてしまい戦争に巻き込まれる可能性が出てきた今、歴史を知ることはマストだと思います。愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶと言いますからね。
例えば、原爆地上起爆説を唱える人がいますが、それが嘘だということもはだしのゲンを読めばすぐに分かります。

 

 

で、いざ読んでみたら大変参考になる話がいっぱいあったんです!

現代との類似点、とっとが頭の片隅に入れておこうと思ったこと

 

共通の敵を作り、信じ込ませ、戦地に送り込む

作中では朝鮮人差別に対して主人公ゲン(著者)の父親が↓このように述べています。

戦争を始めた日本のエラい人たちが朝鮮人や中国人はバカだと教え込んだ。日本人が優れていて朝鮮人や中国人はバカでダメな人間だと。よその国の人間はみんなだめで鬼みたいなやつ。弱い相手だから日本は戦争に勝てると信じ込ませた。

ウソも100回言えば本当になりますからね。こうしてプロパガンダを刷り込んでいったのでしょう。

現代なら例えば、ウクライナは善でロシアは悪という偏向報道が当にこれですよね。

ウクライナに対して戦闘車両を供与って国際法で禁止されている利敵行為ですからね。日本はもう参戦してしまいました。

 

勝てば官軍、日本人は米国人の実験サンプル

日本敗戦後、ABCC(原爆傷害調査委員会)という原爆が人体にどんな被害をもたらしたかを調査し収集したデータを米国に送る機関ができたそうです。

米国は、原爆を落とすと放射能が人体に悪影響を与えるということを分かっていて、落とした後は将来自国に核戦争が起こったときに備えて、人体への影響を「標本」として収集していた。実験サンプルでしかなかった。

原爆後遺症に苦しむ母親を藁にも縋る思いでABCCに連れて行ったらタグに↓このように書かれていたそうです。

標本採集日:1948/1/6
標本採集地:広島市舟入本町
標本名:中岡君江

日本人は人として見られていないということです。ただの標本サンプルです。

治療などは一切されず、原爆の影響を性器の中まで検査されただけだったそうです。

酷い話ですね。

 

 

大人になってアメリカに行った中沢さん(著者=ゲン)の言葉です。

ワシントンにあるスミソニアン博物館には広島に原爆を落とした戦闘機エノラ・ゲイ号がピカピカに磨かれて展示してありました。
核による被害に対し何とも思っていない、無神経な米国の真意が見えますね。

 

米国人はパールハーバーを忘れるなと言いますが、戦時中に軍事基地を攻めるのは当たり前のことです。

 

しかし、民間人を狙うのは国際法に照らしてもダメなことのはず。

なぜ日本はこのことを韓国が日本に慰安婦慰安婦と言って抗議するようにアメリカに抗議しないのでしょうが? 結局、勝てば官軍なんです。

 

 

ちなみにロシアは核兵器を使っていないし、使おうともしていません。

核兵器を使ったのは後にも先にもアメリカだけです。

 

 

日本人の集団主義(国民性)が利用される

日本人が集団主義者であるということを表す面白いエスニックジョークがあります。

ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むように、指示しなければならなかった。船長はそれぞれの外国人乗客にこう言った。

アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」
イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」
フランス人には「飛び込まないでください」
日本人には「みんな飛び込んでますよ」

 

↑これ言われたら8割の日本人は飛び込みますよね笑

「思いやり〇〇〇〇、みんな打ってますよ」が良い例です。

 

 

ゲンの父親は真実に気がついていました。

当時、反戦思想は非国民扱いされ特高(特別高等警察)に捕まり虐待されたそうです。

ゲンの兄は家族が周囲から白い目で見られるのが耐えられず「お国の為に」と言って戦争に行ったそうです。 

 

 

その他にも、知っておいた方が良い情報がいっぱい詰まっていました。

国民の健康よりも利権が優先される

ゲンの父親が拘置所から出てきたときの会話も非常に参考になる話でした。

拘置所では食事から塩気を抜く。塩気を抜くと人間は体の関節がいかれて、気力がなえ、活力がなくなる。

そうです。塩って体に必要なんです。江戸時代の刑罰にも「塩抜き」というものがあったそうですよ。

 

昔は正常値とされた血圧が今では高血圧とされ、因果関係の無い減塩を勧められ、高血圧の薬を処方されて認知症になる・・・。

最近でこそ必要だと認識されるようになりましたがちょっと前まで塩は悪って感じでしたよね。

実際には歳を取ると血圧が高くなるのは当たり前で、脳に血液を送るために必要だから体が血圧を高くしているそうです。なので降圧薬を飲むのは対症療法でしかなく長い目で見れば危険な行為と言えますよね。

尤も、現代ではイオン交換膜法によって高純度の塩化ナトリウムを取り出した精製塩が主流で海水に含まれる必須ミネラルはほとんど含まれていないので、やはり血圧には良くないんですよね汗 ちゃんとミネラルが残っている天日塩ならば血圧は上がらないそうです。

(↑とっとは医療関係者ではないので鵜呑みにしないで下さいね。何を信じかは自己責任です。)

 

国の救済は無い

戦後、被爆者健康手帳が交付され原爆医療法制度がスタートしたそうですが、救済して貰えなかったそうです。

放射能の影響で病気になったときに有利な治療が受けられ、医療費の補助を受けられるということだったが、おふくろが脳出血で倒れた時、おふくろの病気は原爆の指定病になっていなかったため対象外とされた。

いったい何のための手帳、制度でしょう・・・。

これも現在進行中の〇〇〇〇後遺症と重なりますよね。

 

 

以下の知識は現代には不要だと思っていたんですが、日本がウクライナに対して利敵行為をしてしまったので、今となっては知っておいて損はないでしょう。

  • 爆風から身を守るには、耳に親指を突っ込み残りの4本の指で目を隠して伏せるそうです。
  • 原爆の爆心地付近で生き残った人に共通していたことはたまたま分厚いコンクリートの壁の影に居たとか運が良かったそうです。
    そりゃそうですよね、鉄をも溶かす3,000度以上の熱線が照射されるんですから。
  • 爆心地から少し離れていて運よく即死を免れても、その後に放射能を含んだ黒い雨が降るとか、そういった放射能物質を浴びすぎると下痢のような血便が出たりもどしたりして暫くして死ぬらしいです。そこまで行かなくても、長期的に糖尿病や癌になるそうです。

 

 

これまで、現代の戦争は資本財を壊す戦争よりも人を中から壊す生物兵器とかの方が選好されるので体の中に入れるものにより注意するべきだと思ってきましたが、

米国がロシア対ウクライナだけでなく次に台湾有事を創り出そうとする中で、日本は必ず積極的に協力し自ら再び戦争の中に突き進んでいくものと思われます。

(被災した日本国民を無視し、嬉々としてウクライナに戦争支援をするキシダを見ていれば分かりますよね・・・。)

 

 

以上、

人々がどのようにコントロールされていくのか、そういうときに真実を見抜くためのヒントがたくさん書かれていたと思います。

 

 

すいません、いつもとはかなり毛並みの違う記事を書いてしまいましたが、非常に良書でしたのでまだ読んだことのない方は是非読まれることをお勧めします。

(ただし、必ず一人の時に見て下さいね! とっとは通勤電車で読んだんですが、見事に涙腺崩壊してしまい、周囲から見たらマジでキモいオッサンになっていたと思います笑)

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