パルコンの防水性能について調べました。雨漏りリスクは高い?

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不動産一般

 

 

2022/6/30付、当初認識が間違っていた箇所に打ち消し線を施し、確認が取れた情報を赤字で補記しております。

 

 

今回はパルコンの防水性能について記事を書いていこうと思います。

(本記事で述べることは、私が大成建設ハウジングの設計士さんに聞いたり、不動産投資でお付き合いのある不動産業者さんなどから教えてもらった知識、実際の建築現場を拝見させて頂いた経験などを元にまとめた私の個人的見解です。)

 

 

 

結論から申し上げれば、

パルコンはプレキャストコンクリート造(PC造)なので、現場打ち鉄筋コンクリート造(RC造)のように継ぎ目の無い少ない構造ではないため、漏水リスクはRC造よりも高いです。

(※誤解を与えない為に言っておきますが、コンクリート自体に完全な止水性があるわけではありませんので、継ぎ目が連続した現場打ちRC造だからといって防水層を設けなくても漏水しないというわけではありません。)

 

 

 

私自身、契約時点では勘違いしていた部分があって、

パルコンは、PC板同士をスプライススリーブで接合してグラウト(モルタル)を流し込んでからシールしているから、他のPC造ハウスメーカーよりも防水性能は高いと思っていたのですが、

よくよく調べてみたら、グラウトを流し込むのはスプライススリーブで剛接合させる部分だけだったので、それ以外は同様のシール仕上げなんです。

 

パルコン板の接合部は、剛接合させる部分だけでなく剛接合しない部分も含めた全体にグラウトを流した上でシールを打つので、防水面でもかなり現場打ちに近い処理がなされます。

ただし、パネルの枚数が多い為、接合部(=打ち継ぎ部分)はどうしても多くなってしまいますから、やはり現場打ちRC造と比較すると防水性能は劣ると思われます。

 

 

要するに、止水性が高いのは剛接合が必要なパネル同士の接合部なので、

床や天井・屋上(一体化コッター接合部分)と、強度が必要な壁の一部、ということになります。

なので、それ以外の接合部(壁面)はシールのみとなります。

 

 

 

とはいえ、防水性能が現場打ちRC造よりも劣るという点に関しては、

例えば、鉄骨造ハウスメーカーなど陸屋根を採用している工法には全てに当てはまることなので、パルコンが他のプレハブ系ハウスメーカーと比べて、特別、防水性能が劣っているというわけではありません。

 

逆に、剛接合箇所以外にもグラウトを打っているので、ロッキング工法にせざるを得ない鉄骨造やボルト接合のPC造と比べれば防水性能は高いと言えるでしょう。

 

 

さて、それではここからは防水箇所毎、

  1. 外壁面の防水、
  2. 屋上防水、
  3. ベランダなど庇部分の防水

という切り口でご説明していこうと思います。

 

 

外壁面の防水

 

まず外壁面の防水は、

先ほど述べたように、基本的にはPC板同士には隙間が空いており敷きモルタルやグラウトは流しているものの、打ち継ぎ部分の一体化は現場打ちRC造と比較して劣りますから、

シール部分の経年劣化により漏水のリスクが高まります。

 

しかしこれに関しては、よっぽど横殴りの雨でもなければ水は重力で下に落ちる方が早いですし、

おそらく、シールがそこまで劣化する前に修繕時期が来てシールもやり直しているはずなので、

外壁面のシールが原因で漏水という状況はほとんどあり得ないかなと思います。

 

 

屋上防水

 

続いて屋上防水についてですが、

 

屋上防水で大事なのが

  • 防水層がしっかりしていることと
  • 水勾配がしっかり取ってあること

の2点なんですが、

 

 

パルコンの場合は、

  • 防水層がウレタン塗膜防水なのであまり丈夫な防水方法とは言えませんし、
  • 勾配も1/100勾配なので十分な水勾配が取られているとは言えません。

 

 

現場打ちRC造ならコンクリート自体が多少止水してくれるのですが、パルコンの場合は接合部が多いためいくらグラウトで埋めているとは言え、止水効果は現場打ちRC造ほど期待できないですから、防水層がやられたらアウトです。

 

なので、当たり前のことですが、防水層を定期的に点検して、早め早めに修繕していく必要があります。

↑当たり前のことですが、これをやっていないと雨漏りする原因になります。

 

屋上防水について別途やりとりしているので、↓こちらの記事も参考にしてみて下さい^^
(一見、ホームページには陸屋根面には断熱ブロックを施工して夏の暑い日差しを外断熱工法でブロック!といった感じでメリット?だけが書かれていますが、デメリットもありますのでそこはしっかり認識しておきましょう^^)

パルコンの屋根工法(屋上防水、水勾配、断熱仕様等)について ①
パルコンの屋根工法(屋上防水、水勾配、断熱仕様等)について ②
パルコンの屋根工法(屋上防水、水勾配、断熱仕様等)について ③

 

 

ベランダなど庇部分の防水

 

プレキャストコンクリート造というのは、構造上、壁パネル(柱)と床パネル(梁)の接合部の関係が床勝ち(梁勝ち)になります。

PC板1枚が何トンという重さなのでそれを支えるためには、壁パネルの上に床パネルを載せなければならないのは想像にたやすいですね^^

 

 

しかし、ここで一つ問題が生じます。

それが通常の壁面であれば最初に述べたように、多少シールが劣化してきたとしても水は重力で下に落ちるので漏水するリスクはそこまで高くないのですが、

 

ベランダや軒・庇部分に関してはそうはいかないんです!

 

↑軒・庇部分の簡単な図を描いてみましたが、

雨が降ってきたときに、軒・庇が外壁面よりも出っ張ている構造の場合、梁勝ち構造なので必ず防水面で弱くなってしまうんです。

 

 

ここに関しては屋上防水のように水勾配を付ければ付けるほど安心ということもなく、

 

防水層の上側劣化部分からの浸水は防げないので、やはりRC造と比べるとPC造の弱点になるかなと思います。

パルコン板(壁パネル)を置くときに敷きモルタルをするので、幾分、打ち継ぎ部分の連続性は保たれますが、やはり現場打ちRC造のそれと比較すると防水性能は劣るでしょう。

 

 

 

結局のところ、定期的に修繕をしなければ漏水リスクが高まっていくという面に関しては、どの工法であっても言えることですので、いたずらに不安を煽る記事を書いたつもりもありませんが、

以上、パルコンの防水性能について私が調べた範囲で共有させて頂きました^^

コメント

  1. パルコンの防水性能について一部間違った情報を載せておりましたので記事を修正しました。パルコンの防水性能は思っていたよりも高いことが分かりました^^

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