パルコン工場見学に行ってきました! 圧縮強度試験動画付^^

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不動産一般

 

 

ふつうは契約前に行くべきなんでしょうけど、今更ながら、パルコンの工場見学に行ってきましたのでご報告です。

 

今回の記事では、パルコン板がどんな流れで作られているのかを写真でご紹介し、最後にコンクリートの圧縮強度試験の動画を公開しておりますので、パルコンにご興味がある方はご参考にどうぞ^^

 

パルコン板が出来るまで

パルコン板が出来るまでの流れを時系列にして写真でご紹介します^^

 

【骨材保管棟】

ダンプカーで運ばれてきた川砂利棟の骨材がベルトコンベアで上の建屋の中に貯蔵されていきます。

そしてパルコン板を作るときに、砂利の目の粗さ事にシステム制御されて下部から骨材が出てくる仕組みになってます。
(小学生の頃にアイデア貯金箱でコインの大きさ毎に分別できる貯金箱とかありましたけど、あんな感じの仕組みですね。)

 

【配筋現場】

熟練の作業員が工場内で溶接しています。

鉄筋も太くて立派ですね^^

 

【生産ライン】

パルコン板1枚毎に先程の骨材保管棟から必要な分量の骨材をベルトコンベアで持ってきてその場でセメントと練り合わせて作っているそうです。
-1枚毎にコンクリを練って全部消費し切る― これは工場の担当者さんも強調していました。コンクリは生ものだから練ったら直ぐに使わないとダメなんだそうです。

当たり前ですが、かぶり厚も計測してしっかり3cm取っていました。

 

【養生槽】

蒸気による高温・高湿度な環境で促進養生を行う養生槽です。これによって早期に安定してコンクリートの強度を高めることが可能になります。

(言い方次第ですねw 現場打ちと差別化できるポイントでもありますが、言い方を変えればパルコン板を大量生産しなければいけないので、いつまでも室内に置いておけませんから素早く脱型してストックヤードに運ぶためにも必要な工程とも言えます。)

 

 

【脱型】

文字通り、型からパルコン板を外す工程です。

何がスゴイってやはり工場生産なのでジャンカは当然無いですし、細かい気泡みたいなのも全く無くてコンクリートがギッシリ詰まっているのがよく分かるところですねw

 

【ストックヤード】

養生槽で一気に強度を高めた後はストックヤードでゆっくり更に強度を上げていきます。

ちなみに↑真ん中の2枚のパルコン板はハイパネル仕様だそうです^^ 写真だと分かり辛いですが、通常のパルコン板よりも20cm長くなっています。

ちょうど現場へパルコン板を運び出すところでした。

 

 

圧縮強度試験

 

パルコン板が出来上がるまでの流れを見た後はお待ちかねの破壊実験です^^

 

一応簡単に説明しておくと、パルコン板を作るときに一緒に円柱形(直径100㎜、高さ200㎜)の実験試料を作っておき、28日後に荷重をかけて何トンまで耐えられたかを試験しています。今までに試験を通らなかったことは一度も無いそうですが、こういう当たり前のことを当たり前にやるって大切ですよね^^

 

ブログの容量制限の関係で直接動画を貼れなかったのでYouTubeに動画をアップしましたので、そちらでご覧ください^^

 

如何でしたか?^^

 

動画で十分にパルコン板に使われるコンクリートの強度は伝わったかと思いますが、一応、考察しておきましょう^^

圧縮強度は、

$$\large{ f }c(N/mm^{ 2 }) = \frac{P}{\pi \times (\frac{d}{2})^{ 2 }}$$

※ P:最大荷重(N)、d:直径(mm)

の公式で求められますので、

40トンでパキパキ音が聞こえだした時の強度が50.9 N/m㎡、
50トンで割れたときの強度が63.7 N/m㎡

ということが分かります^^
(※細かい話をすると1kg重=9.8Nなので1t=9.8kNになりますが、簡単のために1t=10kNで計算しております。)

 

パルコンが指示している強度は36N/m㎡なので、かなり余力があることが分かりますね^^
36N/m㎡で構造計算しているけど実際はその2倍弱の余力があるっていうことですよ!!
(ちなみに30トンだと38.2 N/m㎡になります)

 

 

お気付きでしょうか?

壊れた試料には鉄筋が入っていません。 つまりパルコン板は更に丈夫ってことです。

 

やっぱりパルコンにして良かったぜー^^

 

 

※記事をアップする前に、上記記事の内容について正確性を期すため計算方法が合っているかパルコン担当者に確認していたのですが、以下の回答が返ってきましたので補記しておきます^^

テストピースには以下2種類あり、当日ご覧頂いたピースは①でした。分かりにくくて申し訳ございませんでした。

①普通養生(水中養生)
強度:おおよそ50N~60N(養生方法:水中にて一定温度)
②製品同一
強度:おおよそ40N~50N(養生方法:自然養生、屋外に天日干し)

※①②はどちらも同じ配合のコンクリートですが、養生方法が異なることで強度に違いが出ております。

パルコンに使用しているコンクリート本来がもつ最大限の強度力としては①になりますが、実際にはヤードにて屋外で風雨にさらされながらの環境での自然養生期間がある為、①の管理方法からよりは強度が落ち、パルコンとしての強度は②の方となります。

パルコンの昨年度の平均強度を確認したところ、42N~50Nの間で作成されておりました。従って、昨年ベースではプラス平均9~10N位の余力という結果となっております。

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