先日、読者の方からコメントを頂いたのですが、その中で以下のようなことを仰っていました。
地元のお金持ち農家さんがパルコンとヨーコンのお家をよく建てていらして・・・
ご子息が相続をむかえて・・お家が「重石」になっていたのをみかけました。それは、建て直しや更地にして敷地を売却する際にです。
PC/RCの建物は解体にお金が掛かりますが、パルコンは基礎が物凄くて特に大変そうでした。コンクリート住宅なんてリフォームして何十年も住めばよいし、住まないのなら綺麗に直して売却すればよいのですが日本は新築信仰みたいなものに囚われていて(?)そうはしません。
うーん、確かにそうですね。
なぜか日本って未だに新築信仰みたいなのがありますよね。
日本の住宅寿命は32年(※建て替えをした住宅の平均築年数)と言われています。
でもそれは買う側の問題とも言い切れず、どちらかと言えば30年で壊れる家を建ててきた売る側の責任の方が大きいんじゃないかなと思っています。
というのも、私も親の代から住んでいた木造のおウチ(築30余年)が、家中あらゆるところの床がベコベコ凹んでしまっていたのが建て替えを検討したきっかけだったりします。
木造でも50年以上住めるとか言われますが、既に法定耐用年数(22年)も過ぎているのに不具合が生じるたびに大金を掛けて修繕していくのはさすがにお金が勿体ないですもんね。
とまぁ、↑これが私がパルコンを選ぶことになったきっかけです。なので、私の場合は耐用年数の短い木造が重石になりました。
ちなみに同じ観点で行けば軽量鉄骨造も耐用年数が27年しか無いのでとっと的には無しです。
一方、
将来的に古いパルコンを壊そうにも解体費用が掛かるので重石になる可能性は無きにしもあらずなんですが、読者さんも言ってくれていますが解体して更地売却はあくまで最終手段です。
まずお金も掛からず手っ取り早いのは賃貸に出すことです。土地や建物は資産です。資産というのはお金を生み出すものです。
トランプさんが良い例ですが、世界的に見ても億万長者の約90%が不動産投資から財産を形成しているというデータもありますからね。そういうことです。
立地の問題はありますが、賃料次第で入居者は付くものです。
それが仮に駐車場付きの一軒家ならどうでしょう?ファミリーで借りたいニーズだってあるはずですよね。それがパルコンの駆体ならば尚更です。
賃貸アパートだって、木造よりも鉄骨造、それよりもRC造の方が人気がありますよね。
不動産投資の世界でも最初は築古のRC造からスタートするのが定石です。なぜなら耐用年数が長く災害にも強いので銀行の融資も下りやすいからです。
銀行が融資し易いということは裏を返せば安心安全ということです。
ちなみにこれは不動産投資でいわゆるプロパー融資を引く時の話なので、住宅ローンのような借り手の信用力に依存するローンとは違います。この辺については不動産投資関連の記事を参考にどうぞ。
で、その次の選択肢がそのまま売却です。
上記のように賃貸に出せば立派な不動産投資になりますから築古物件を購入してリノベーションして賃貸に出すという手法で不動産投資を行っている買い手を探します。
今、不動産投資の世界では資材高騰もあり新築はなかなか建てられません。一方、金融も引き締められているため中古の1棟モノのアパマンなどの出物もほとんどありません。そのため、築古の一軒家をリノベして賃貸に出す手法が増えています。そこに物件を供給してあげるイメージですね^^
さて、今の世の中でも既にこんなにめちゃめちゃの経済状況なのにこれから更に国力が落ちて若者の負担が増えた時に新築なんて建てられるのでしょうか?
建築業界ではこれまでスクラップ&ビルド(フロー)が当たり前で世代交代のたびに新築を供給するビジネスモデルでしたが、今は永く住むことを目的とした家(ストック)を建てるビジネスモデルになってきましたよね。
そのせいで各社、特殊な構法を入れて囲い込んだりスムストックのような経済圏を作る動きに繋がっているんですが、その辺については思いのままに語るシリーズを読んで頂ければハウスメーカーの闇についてもご理解して頂けるかと思います^^
・【思いのままに語る】ここ10年で坪単価が1.5倍以上になってる話
・【思いのままに語る】今日の大手ハウスメーカーができるまで
・【思いのままに語る】不動産業界、時代はフローからストック型へ
各ハウスメーカーがロングライフとか60年とか言ってますがそれは耐久年数であって理論値です。実際に保つかはこれから分かることです。
耐用年数は昔からRC造が47年で重量鉄骨造が35年、軽量鉄骨造が27年(or 19年)、木造が22年です。
耐用年数が一番長く資産価値が高いから。それが私がRC造を選んだ理由です。
以上、築古のRC造は負の遺産じゃないよというお話でした^^
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