今回は壁式RC造の弱点についてお話ししようと思います。
壁式RC造って、やっぱり配管などのダクトスペースが邪魔になりがちなんですよね。
以前、YouTubeコメントでパルコンの弱点を指摘して頂いてたのでいつか書こうと思っていたのですが、やっと引っ越し後の片付けとかも一段落したのでこの機会にお話ししておこうかなと^^
新築計画の段階で配管などのダクトスペースが邪魔だなってなったエピソードを思い返してみると、
- キッチン上部の乾太くん用配管スペース
- 玄関ホール上部の配管スペース
- 1階洗面台の配管壁抜き出来ない件
- 仏壇横のダクトスペース
- 2階廊下のタルカス
- 娘の部屋天井折り下げ
- 母親の部屋天井折り下げ
まぁいっぱい出てくる出てくる^^汗
キッチン上部に関しては「2階に設置した乾太くんの配管だかなんだかを通すのにどうしても1階のキッチン上部の天井が一部下がる部分が出てしまいます」と言われたんですが、
→「それは変だから下げるならキッチン上部を全体的に折り下げて木目にしよう」というとっとのナイスアイデアwのおかげで↓結果的にカッコ良い仕上がりになったのでまぁ良しとしましょう笑
間接照明も付けて元々こういうインテリア計画になっていたかのような仕上がりになっていますw
玄関ホール上部も「配管スペースのために僅かに下がっちゃいます」と言われましたが、
こちらも可動式埋め込みダウンライトを付けることでその為に天井が下がっているように見せるとっとのアイデアでそこまで違和感の無い仕上がりになっています。
この配管スペース問題、事前に分かっていれば良いんですがパルコンの場合は意匠設計の段階で気付くことになるのでそこから間取り変更ってちょっと難しいんですよね(たぶん他の現場打ちRC造とかでも一緒だと思いますが)。
木造や鉄骨造なら断熱材をイジメて壁の中を通せば良いだけなのでいくらでもどうにでもなるのですが、壁式RC造の場合は壁自体が構造体なのでそれが出来ないのでどうしても配管スペース問題って出てきちゃうと思います。
せっかくなので他の配管スペース問題についてもご紹介しておきましょう^^
1階洗面台の配管壁抜き出来ない件というのは、
パルコンの場合、水道管は基礎空間から外に接続しているので水道配管を壁に向かって抜くことができず、床に向かって配管が見えてしまうんです。
なので、仕上がりは↓配管が見えないように化粧ボードで隠してもらうようにしました。
仏壇横のダクトスペースは↓こんな感じですね。
こちらはあえて気にしなければ気にならない程度かも知れませんが。
2階廊下のタルカスは何度もご紹介しているので今回は割愛させて頂きます。
娘の部屋天井折り下げ部分は↓こちらですね。
これも以前記事をアップしましたが、エアコンと干渉してしまうためエアコン業者さんに特別な施工をしてもらって取り付けています。
母親の部屋天井折り下げ部分は↓こちら。
こちらも意識しなければそこまで気にならないかも知れませんが、無い方がスッキリしていて良いはずですよね・・・^^汗
ということで、
なによりもとっとがアイデアマンだったから良かったですけど、フツーは構造確定承認後にキッチン上部の勘太くん用配管問題が発覚したら、
- 乾太くんを優先して天井一部下げに同意するか、
- 天井の見た目を優先して乾太くんを諦めるか、
の二択で選んじゃう人だって結構いると思うんですよね。
設計士さんだってちゃんと一級建築士さんが計画していますが、やっぱり配管とかって難しいみたいです。
「いや、難しいとかそういうことじゃねーだろ!」っていう意見は100%正しいんですが、
そこでゴネたところで既にアフターフェスティバル(後の祭り)というか何も解決しないので良いアイデア出しちゃった方がよっぽど建設的です^^
結局のところ、配管スペース問題を解決するナイスアイデアはほとんどとっとが出した訳ですが、
設計士さん、そこくらいはもっととっとみたいに柔軟な代替案を色々出してほしかった…
まぁ、とは言え、このあたりはインテリア的な美的センスみたいな世界にもなってくるので、おじさん設計士さんには難しいか笑
一応、パルコンの場合は意匠設計の段階でインテリアコーディネーターも同席して一緒に計画してくれるので、みんなで話し合いながらアイデア出し合っていく感じなのでとっとが解決策を見つけなくても同じアイデアが出たかもしれないし、違うアイデアになっていたかも知れませんね^^
あっ、そうだ!
これからパルコン購入を決めようとしている方になにより大事なアドバイスが1つあります。
絶対にハイパネル仕様にしておくこと!
天井高2600設定にしておけば少し下がっても2400で済むし、最悪でも2200は残ります。
我が家も契約時は1階だけハイパネ仕様でしたが、変更契約では二階もハイパネにした上で構造確定していたので後から配管スペース問題が出てきても大抵のことは飲み込めました^^
2階廊下のタルカスなんて後からどうしようってなっても目も当てられないですからね。
まぁ、わざわざパルコンで建てる施主さんなんてとっとみたいによっぽど物好きの変わり者だと思うので、二択出されてもそれ以外の回答出す人しかいなそうですけどね笑
うちの嫁はこれ言われたときにやっぱり二択で悩んじゃってました。
「やっぱり乾太くんは諦めたくない!天井一部下がっても変じゃないよね?」みたいな感じでした^^汗
ということで今回は、パルコン(壁式RC造)ってこんな弱点ありますよ、という話でした。
配管スペース問題。一義的には弱点と言えますが、建築はどこを取ってもトレードオフの関係が成り立つので必ずしも弱点とは言えず、その分メリットもあります。
構造的に一番丈夫な壁式RC造(モノコック構造)にしているから壁をイジメられない訳で、例えば鉄骨造や木造軸組工法のような構造であれば壁をイジメられる代わりに層間変形角という観点からは地震などではRC造の10倍揺れやすいと言えますからね。
パルコンにした時点でステータス的には構造の丈夫さに極振りしているわけですから多少不便になるところはあります。それでも、ハイパネ仕様にすれば配管スペース問題も幾分緩和されるのでとっと的には全然OKだと思っています^^
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