不動産投資に宅建(取引士免許)って必要?

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投資一般、副業・起業

 

 

以前の記事で以下のように書きました。

宅建の参考書買おうかなと思っちゃった人へ

わざわざ宅建の参考書を買う必要は無いです。参考書は試験の為の勉強方法がメインなので不動産投資に役立てるには、めっちゃ深堀りして調べ込まないと意味ないです。

↓宅建関連の調べ事ならこのサイトが良いですよ(私のブログとは全く関係無いです)。http://www.law-ed07.com/cyber-law/top.html
このサイトは「なぜ」の背景が確り書かれているので、私も何か調べるときは良く使っていました。

 

と言っても、私も宅建士免許は持ってますし、語弊が無いようにお伝えしておこうかなと思います。

 

 

不動産投資に宅建(取引士免許)って必要?

 

 

これから不動産投資を始めようとしてるんだけど、宅建(取引士資格)って必要かな?

 

➡ 結論から言えば、

無いよりはあった方がマシ。だけど、無くても全然OKです。

 

どっちやねんw

この回答見ただけで記事の続きを読んで貰えなそうですがw 安心して下さい。
しっかり解説します。

 

理由は2つです。

  1. 不動産投資エントリーの時点では不要
  2. 業として行いたい中上級者になったら必要

サクっと書いていきますね。

 

1. 不動産投資エントリーの時点では不要

 

宅建で学ぶ知識

 

宅建で学ぶ知識は、民法(権利関係)、宅建業法、法令上の制限、その他雑知識、の4つです。
その目的は、宅地建物の取引を成立させるための基礎的な知識を身に付けることです。

私のように実務経験が無い人間が宅建士資格を取得するには、試験合格後に講習会に参加する必要があるんですが、その講習会の内容は「不動産会社に就職した人が、先輩や上司の言葉を理解できるように、最低限の基礎知識をキャッチアップさせる」ことが目的でした。

➡不動産会社の基礎マニュアルを浅く広く覚えて研修するような感じですかね。

 

不動産投資に必要な知識

 

一方、不動産投資というのは、不動産とは付いてますが、カテゴリは完全に投資です。

なので必要な知識は、投資判断(皮算用)するための知識です。
金勘定(四則演算)、法律、最低限の不動産知識(引っ掛かりやすい罠とか失敗するとアウトなやつ)、財務知識(金融含む)、税務知識等。
(ご参考)↓考え方は多分この記事が分かりやすいと思います。
不動産投資のリスクとは?失敗しないために知っておきたいリスクとマネジメント
ほとんどのリスクは予めマネージすることができます。マネージしたリスクはもはやリスクでは無いです。その代わり、リスクと利回りはトレードオフの関係です。どのリスクをどこまで許容するか、ヘッジするか、結局全体が分かってなければその判断も出来ません。

➡購入時点ではどれも最低限を押さえていればOKです。やりながら勉強していく流れが最強です。

 

宅建は不動産投資に必要な知識の一部でしかない

 

簡単ですが、不動産投資に必要な知識を面積みたいなもの(ここでは10段階の星評価としました)だと考えてみましょう。

 

↓例えばこうなります。(不動産投資エントリーした頃の自分を想定しています)

金勘定:★★★★★☆☆☆☆☆
法律 :★★★★☆☆☆☆☆☆
不動産:★★★☆☆☆☆☆☆☆
財務 :★★★★★★★★☆☆
税務 :★★★★☆☆☆☆☆☆

不動産投資で失敗しない最低ラインはどの分野においても星3個以上を取ること。
そんな感じで最低ラインが決まっていてそれを越えてればOK。上級者になればなるほど面積が大きくなっていくと考えています。逆に失敗する人はどこかが足りてないんだと思います。

 

➡なので、上級者を目指せば当然に宅建の知識も手に入るけど、最初からやる必要はないということです

 

 

一方、星は3個以上あればOKなんですが、よく星10個を取ってから始めようとする人がいます。

↑これマジで止めましょう!
(私もドラクエとかレベル99にしてからやってた派ですが、現実世界でこれはナンセンスです。)

私のブログでよく言ってますが、お宝物件とか100%の状態を求める必要はないです。
これスゴク重要なことです。

 

完璧に準備が出来るのを待っていても準備が出来る日は永遠に来ません。大体OK(70~80%)で突っ走って、走りながら考えた方が早いです。

聞いたことがある、見たことがある、やったことがある。これらって雲泥の差ですよね。
机上で勉強だけして空想してるよりも、やりながら体験しながら覚えた方が早いです!

 

と、まぁ、これが不動産投資エントリーの時点で宅建は不要です、の答えです。

 

2. 業として行いたい中上級者になったら必要

 

おそらく、不動産投資中級者以上の方なら宅建を取得している人が多いでしょうし、上級者の方ならほとんどの人が宅建取引の免許も取得していると思います。

 

なぜなら、

宅建業者になると宅地建物の売買、交換、貸借、代理、媒介、全ての取引が業(=反復継続して行うってこと)として行うことが可能になります。

一方、業者でない人(=我々庶民)は「自ら賃貸」しか出来ません。
(売買や交換も単発なら可能ですが反復継続して行うことは出来ません)

➡大家さんだけなら免許不要ですが、何棟も物件を持ってキャピタルゲイン(=売却益)を狙ってこうと思ったら業者成りしなければならないってことですね。

取引は重説の記名押印・説明をする権利しかありません(いわゆる仕業の独占業務です)。
売買などの宅建取引をしたかったら取引の免許が必要です。
ただ、取引業を行うには取引士の割合が20%以上必要というルールもあるので、自分で起業するなら必要だから取引士も取るって感じです。

ちなみに、私が宅建士を取得したのは物件2棟を買った後です。宅建士の為の勉強を始めたのも物件取得後です。

単純に必要な知識ですし時間もあったので取得しました。もちろん将来的に、区分をリノベして売却益を狙ったり、耐用年数切れの木造をグルグル回したりとか色々考えているので、その時に必要な免許だし、という考えもありました。

不動産投資エントリーの時は、全く必要性は感じなかったです。なにせ先程述べたように必要な知識が全然重なってないですからね。

そんなことよりも、当時は融資姿勢が厳しくなる直前期だったので、兎に角オーバーローンで買えるうちに最短距離でエントリーすることしか考えてなかったです。

 

これも理由は簡単で、私の以前の記事で「いつ買うか買う順番融資が大事」とお伝えしている通りです。
宅建ではこんなこと教えてくれないですからね。最初はこういった投資リテラシーや不動産投資業者との渡り合い方を本番環境で鍛える方が大事です。

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