今回の記事では、パルコンの屋根について思うことを少しお話ししようと思います。
パルコンの屋根は、いわゆる陸屋根という鉄筋コンクリートといえばコレ!みたいな形状なのはみなさんご存じかと思いますが、
平らな屋根で屋上防水とか大丈夫なの?!という疑問もありますよね。
今回はその辺について設計士さんに聞いてみたので、聞いた内容をまとめておこうと思います。
一応、「露出防水なら1/50勾配」、「防水面が保護されている場合は1/100勾配」というのが一般的に必要だと言われている水勾配です。
先に説明してしまうと、パルコンの場合は1/100勾配です。
屋上のパルコン板自体には勾配は無いので、勾配モルタル(ポリマーセメント)で水勾配を作ります。
そしてその上にウレタン塗膜防水を掛けて、モルタル団子を置いて例のスタイロガード一体型の断熱ブロックを置く形になります。
断熱ブロックは歩行を前提としているので水平に施工しますから、モルタル団子の下部分で勾配を取っているというかたちですね。
メーカー側は外断熱と言っていますが、断熱材が連続しているわけでは無いですから、私個人的には断熱とは言いきれないんじゃないかなと思っています。
良くて遮熱程度かと。。
保護された防水面かと言うと微妙な気がしますが、設計士さんに聞いたところ、パルコンでは1/100勾配を取っているということでしたのでそういうことなのでしょう。
なによりも、将来的な修繕を考えたときに、断熱ブロックを外して、モルタル団子を剥がしてとか考えると、めっちゃ手間だと思うんですよね。
漏水リスクを考えても普通の外断熱工法をしないのであれば、ネオマフォームで内断熱にしてもらった方が将来的に安く済むと思うんです。
特に、我が家の場合は屋上を歩く前提でも無いですからね・・。
というわけで、その点については、ほかの防水工法が無いのか相談してみることにしたいと思います。(進捗があったらまた記事にしますね^^)
へーベルとかもそうでしたが、ハウスメーカー側としては、ちょっと特殊な工法にすることで、将来的に修繕工事を他に持って行かれないようにしたいという考えがありますからね。
そのおかげで施主側は高く付くわけですが・・。
仮にそれは百歩譲ってOKだとしても、モルタル団子をそのままにしてウレタン塗膜防水にするのだって漏水リスクはあるし、モルタル団子を剥がすのだってきれいには剥がれないはずですから、普通に防水を掛けるよりはリスクが高いと思うんですよね。
そこまでされちゃうと施主のことをちゃんと考えてますかー?って言いたくなっちゃいますよね^^
ある程度の囲い込みがあるのは分かるけど、施主にとってリスクが高くなる方法を取らせるべきではないと思います。
現在もモルタル団子を使っているということを大成建設ハウジングの担当者に確認したので、その内容を以下に書いておきます。
ネットを検索していたら「現行ではモルタル団子ではなく接着剤で断熱ブロックを接着している」という書き込みを見かけたのですが、現行も、モルタル団子で接着で合ってますよね?
また、通常の外断熱工法で依頼して、仮に30年後に修繕となった場合、モルタル団子は剥がすんですか?それともそのままウレタン塗膜防水を上塗りするんですか?そのへんの修繕工法について詳細を伺っておりませんでしたので教えて下さい。
【パルコン営業マンからの返信メール抜粋】
ご質問の件についてご返答いたします。
■断熱ブロック接着方法
⇒モルタル団子での接着になります。接着剤等での施工は特に今後も変更予定はありません。
■修繕方法
⇒30年後修繕の際、現状工法ではモルタル団子を完全にはがしてから、ウレタン塗膜防水を施工いたします。
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