今回はちょっと私の本業系の経済知識からお話ししようと思います。副業してみようかなって気になっている人のモチベーションアップには丁度良いネタになると思います。
ちなみにこの記事を最後まで読んで、落ち込んじゃった人は完全に社会に負けちゃってます。
この記事はチャンスに気付いてもらうための記事です。考え方、見え方が変われば行動が変わります。
【悲報】技術が進歩しているのに生活が豊かにならない理由
お金を増やして生活を豊かにするには?
まず、私もそうですし、大半の人の目標でもある思いますが、「生活を豊かにする」にはどうしたら良いかって一番知りたい情報ですよね。
単純に「生活を豊かにする」と言っても、哲学や心理学の分野でなく、今回は経済学の分野で「お金を増やして生活を豊かにする」をテーマにお話したいと思います。
更に、前提条件が細かいですが、
「お金を増やして生活を豊かにする」と言っても、ミクロ(個人)の観点とマクロ(社会)の観点があります。
✔ミクロ=個人の観点でお金を増やす方法は4つあります。
- 労働力を対価にお金を貰う
- ビジネス(金を儲けるシステム)を立ち上げる
- 投資をして増やす
- 投機をして増やす
➡誰しもこちらの観点に興味がありますよね。でも今回はマクロ(社会)の観点のお話です。ミクロの話はまた別の機会でお話ししようと思います。
✔マクロ=社会の観点でお金を増やす方法は、たった一つ。
- 経済成長。いわゆるGDPを増やすことです。
マクロ=社会の観点でお金を増やす方法
早速ですが、経済成長の構成要素は以下の式になります。
期待潜在成長率(経済成長)= ①労働力人口の伸び + ②資本ストックの伸び + ③技術革新
この結果にインフレ率やリスクプレミアムを加えると名目金利になったりします(フィッシャー方程式)。一応、ご参考までに。
論より証拠です。日本経済に当てはめてみましょう。
①労働力人口の伸び
よく見たことのあるデータですが、一応貼っておきます。
(出所:中小企業庁HP)
労働力人口は、1980年における構成比を足許と比較すると、44歳以下の人材の占める割合が総じて減少していることが見て取れる。他方で、55歳以上の人材が占める割合が増加してきており、中でも、60歳以上の世代の増加率が特に大きいことが分かる。
➡要するに老人を働かせて何とか労働力人口を減らさないように頑張っているが・・・。
(出所:中小企業庁HP)
生産年齢人口(15~64歳)は、1995年の約8,700万人をピークに減少に転じており、2015年には約7,700万人まで減少(この間の減少は約1,000万人)。この傾向は将来にわたって継続すると見込まれ、2060年には約4,800万人と、2015年の約6割の水準まで減少すると推計されている。
➡そもそも人口が減っていく中で今後、どんなに老人の雇用を増やそうとしても、労働力が減少していくのが目に見えている状況。
(やっぱり外国人労働者を増やすしか無いんでしょうかね。先日一人予約でゴルフ行ったらブラジル人の方と一緒の組になりましたが、結構面白かったですよw)
②資本ストックの伸び
(出所:内閣府HP)
➡もはや見たままですがwなんとなーく、時代背景とかからも納得のグラフでは無いでしょうか。
(出所:国際通貨基金HP、世界GDPから一部地域を抜粋)
2019年まででいくと、先進国の成長率は比較的低位安定。新興国は急激な経済発展を遂げ先進国へのキャッチアップは終了、ということで、急激な発展で一人当たりGDPが上昇⇒賃金水準も上昇するため国際競争力が低下⇒成長の壁、という構図だったんですが、
2020年は、コロナ禍の影響で軒並みマイナスです。実はリーマン時より世界経済は悪化しています。でも株式市場は自立反転したって?いえいえ今起こっているのはチキンレースだと思ってます。
➡まとめると、先ほどの資本ストック資料の通り、国内は需要不足。海外に助けを求めようにも世界的に景気悪化傾向から投資が増えにくいため輸出も伸びにくい。
③技術革新
✔ざっくり近代の技術革新を洗ってみると、
- 19世紀
ヨーロッパ、特にイギリスを起点として、輸送、建築、通信といったテクノロジーの全面的発展が始まった(いわゆる産業革命)。
主に、機関車、自動車、線路、鉱山など - 20世紀
主にアメリカ合衆国を起点に、通信技術、輸送技術が更に発達。電子計算機や原子力、生命工学が発展。
主に、飛行機、人工衛星、テレビなど - 21世紀
テクノロジーの発達の勢いは加速し続けており、特に計算機工学とバイオテクノロジーの発達は大きく加速し続けている。
主に、インターネット,パソコン,タブレット,スマートフォンなど
➡技術革新の長期的なトレンドを考えてみると、
- 現在は技術革新が無くなったわけでは無いが、サプライズ効果が減少。
戦後の高度経済成長期やTVの普及など、当時はかなりビックリな技術だったと思います。東京タワーが出来たときの感動とか半端無かったと思います。スカイツリーの方がスゴイんでしょうが、あまりビックリしなかったですよね。
ここ最近の技術革新は全く期待を刺激しないんです。 - 現在の技術革新は労働力人口や資本ストックを増加させない。
19世紀や20世紀の技術革新は労働力人口を増やし、工場や建築物、出来上がった製品自体が資本ストックに繋がりましたが、現在の技術革新はそれを伴いません。
とは言え、GDPは当時より増えているわけですから儲かっている人はいます。
スマホなんて1台10万円超えとかも出てきましたけど、これで儲かるのは誰でしょう?
一次産業、二次産業の人たちは買い叩かれて利益なんか無いのに、購入者はバカ高い買い物をさせられます。IT系企業(のオーナー)の独占です。
ビルゲイツやジェフベゾスの総資産20兆円超えとか、どんだけ富が偏在しとんねん!ってなりますよね。
改めて、日本経済の
①労働力人口の伸び + ②資本ストックの伸び + ③技術革新
=ゼロかよ!
くらいの感じがしちゃいますよね。
昔のように、鋼材や自動車など、日本人が得意なモノ造りなら太刀打ち出来たかもしれませんが、IT分野では二番煎じが通用しません。
日本経済が儲かっていて元気だったときは、一億総中流なんて言って、大半の人が豊かな暮らしが出来てましたよね。これがマクロ(社会)の観点でお金を増やす方法です(つまりムリゲー)。
考え方、見え方が変われば行動が変わる
気持ちが暗くなりますね。 マクロ的に見ても厳しいのに、ミクロでみたら尚更厳しいわけです。
経済の主役は雇用吸収力の小さい情報技術になり、利益の多くが配当で還元されることで富も偏在しています。更に株主利益の最大化が市場のコンセンサスになってます。
サラリーマンやってたら一生ラットレースから抜け出せません。心筋梗塞とかで死んじゃいます、マジで。
✔資本主義って価値の椅子取りゲームだと思います。
上手くいくビジネスを立ち上げれば勝ち。
もちろんビルゲイツやジェフベゾスなど、ビジネスで一山当てた人と比べたら大したことないかも知れないですけど、凄いことですよね。羨ましいです。)
それじゃビジネスの才能が無ければだめなのか?
➡そんなことは無いですね。才能が無くても、お金さえあればお金を生み出せます。これが投資の本質ですね。
資本主義は既得権益者層に優しい仕組みです。お金がある人のところにお金が集まります。
株式というのは本来そういうものです。何なら、株や債券のような投資商品は分散して分母を大きくすれば絶対勝てる投資になります。これもお金持ちのための仕組みです。
才能も無い、お金も無い、そういう人は諦めるしかない?
➡そんなことは無いですよね。何も無いところから這い上がれる仕組みが不動産投資です。
私がこれまで一貫して伝えてきたことがピンと繋がったのでは無いでしょうか。
方法は何でも良いんです。私の友人のように商才があれば商売を始めれば良いし、元々資産を持っていれば投資をして増やせば良いんです。何も這い上がれる仕組みもあります。
ラットレースをしていることさえ知らずに走り続ける、そんなのツラ過ぎますよねw
今回はマクロ経済学のホントに触りの部分の初歩的な知識からのお話でしたが、ただ労働力を対価にサラリーマンをやっているだけ、という状態がどういうことか分かって頂けたと思います。
考え方、見え方が変われば行動が変わります。資本主義社会に飼い殺しにされないように一緒に自由を勝ち取りましょう!
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