パルコンの屋根工法(屋上防水、水勾配、断熱仕様等)について ③

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不動産一般

 

屋上防水の水勾配を1/100 → 1/50に変更する場合の費用アップがえげつない件に関しての宿題が残っていたので記事をアップしていきたいと思います^^

 

 

さて、まずは金額のおさらいですが、外断熱 → 内断熱工法への変更に係る見積もり額の変動(概算)は以下の通りでした。

  1. 断熱ブロックを無くす・・・▲70万円程度
  2. ネオマフォームに切り替える・・・+16万円程度
  3. 水勾配を1/100→1/50に切り替える・・・+60万円程度のところを+54万円程度にディスカウントし、

1.2.3 合計で±0万円

 

私としてはの金額が納得いかないわけですが、価格決定権は大成建設ハウジング側にあるので、そこをどう言ってみても変えようがありません。

 

ここはまず正攻法で「矛盾を突く」方法でいってみたいと思います^^

 

矛盾を突く

の金額がおかしいだろと直接攻めても意味が無いので、の金額の矛盾を突くところから攻めてみました。

↑の通り、契約時点では断熱ブロックの見積もりは783,000円(税抜き)でした。

大成建設ハウジング側からの回答では断熱ブロックを無くす部分で▲70万円ということでしたから、8万円の差異があります。

さすがに概算とは言っても8万円を丸めるというのは有り得ないので精緻な金額を教えてくれと言ってみました。

 

大成建設ハウジング側からの回答

分かりにくくて申し訳ございません。概算でお出ししていた数値の詳細になります。

  1. 断熱ブロックを無くす・・・▲783,000円
    断熱ブロックの保護が無くなる代わりに防水層一層増し施工・・・97,000円
    ⇒計▲686,000円
  2. ネオマフォーム変更・・・計158,000円
  3. 勾配1/50変更・・・計629,000円

※諸経費10,100円

数字が正確に合わない理由については、防水層一層増しの増部分を丸めて断熱ブロック無し約▲70万とお伝えした形となります。

上記増減の合計は、+111,100円となりますが、プラスの分はディスカウントさせて頂き、±0円にさせて頂きたいというのが先日のご提案でございました。

 

 

うーむ、牙城は切り崩せませんでしたw 何の返しようも無い回答が返ってきちゃいました。

こうなると、正々堂々と正面から攻めるしかないですね^^汗  このパターンは負け戦の匂いしかしないw

 

正面突破

についてですが、

そもそも、1/50勾配で50万円という金額はほとんど新規で打設した場合の価格に近いです。

これに関しては私の不動産投資で知り合いの業者さんにわざわざ新規でやった場合と追加の場合の概算金額を出してもらったので正しいと思います。

 

ということで、

もし仮に1/100勾配をPC板自体でとる設計であれば補修程度の費用しか見ていないはずなので、3がまるまる新規の費用になるということは有り得るのかな、という前提で先方に「もしかして1/100勾配をPC板自体でとる設計になってますか?」と聞いてみました。

 

大成建設ハウジング側からの回答

PC板は標準の1/100勾配、1/50勾配問わずフラットの為、PC板自体で勾配をつけることはなく、
あくまで現場でモルタルにて勾配をつける形になります。

材料については、ポリマーセメントという主に防水下地として使用される無収縮モルタルになり、
一般的なモルタルよりは高い材料となります。

手間に関しては一部重なる部分はあるかと思いますが、1/100⇒1/50になる倍の材料と施工回数自体は増える為、前回お伝えした差額(629,000円)が発生するというお答えとなっております。

 

 

これまた何も言い返せない回答が返ってきちゃいました。

やはり正面突破はキツいですね^^汗

どうしたってこういうのは向こうの言い値になってしまいますので。。

 

やはりこの手のやりとりで消費者側が勝つには、相手の矛盾を突く方法しかないです。

矛盾を突く その2

先程の契約時点の見積りを見てみると、

防水工事が一式にされてしまっているのですが、水勾配はおそらくここに含まれるはずであり、全体で794,000円だとすると水勾配だけで+540,000円というのは到底理解できないですよね。

大成建設ハウジングの見積書では一式とされてしまっていますが、一般的に水勾配に関しては、防水工事の中に、左官工事-屋根防水モルタルといった項目で材料費と人件費が載っているはずです。

 

もし仮に、水勾配の費用が防水工事(794,000円)に含まれているとすれば、

防水塗装などと合わせると、先日の防水層一層増し施工97,000円という金額感からすると、

大成建設ハウジングHPでもご紹介されている7層のウレタン塗膜が一層あたりザックリ10万円程度掛かることになってしまうので、もし防水工事の中に含まれるという回答が得られれば矛盾を指摘できるポイントです^^

 

しれっと水勾配がどの項目に含まれているか聞いてみたところ以下のように返ってきました。

 

大成建設ハウジング側からの回答

勾配に関しては躯体工事の方に含まれております。

1/50勾配の工事に関しては人工代・材料を込みで100万円程度を見積もっており、今回の1/50の積み増しは追加工事で60万円というのが本社からの数字になります。

 

 

一撃で撃沈させられましたw

防水工事一式の中には防水工事しか含まれておらず、勾配モルタルの施工は躯体工事に入るのだそうです。

一式で14百万円なので、この中に入れられてしまったらもう捕まえられないですね。

諦めましょう。

 

水勾配の金額には違和感しかありませんが、価格決定権は大成建設ハウジング側にあるので致し方無いです。

「そもそもの定価設定がゴリゴリに高かった」というのが真相でしたw

 

そもそも定価が高すぎるので、私が一般的な価格との差が多すぎじゃね?とか言ってゴチャゴチャ言ってみても何も変わるものでは無かったということです。

 

 

定価が高いなら仕方ないですね。

逆に、契約後なら何でもアリといった感じで金額をふかされていた訳ではなかったので、その点は安心できました^^

しかし、在来でやる場合の金額の3倍が大成建設ハウジングの定価だなんて高すぎるぜ~ パルコン・・・orz

 

 

コメント

  1. プレキャストコンクリートだと現在メジャーなのは大成とレスコくらいですが
    大成の方がうまい営業のやり方、レスコは将来的に危ういやり方という印象です。
    レスコの肉抜きって高強度のコンクリートと内部メッシュを上手く組み合わせた
    構造設計やってる人間からするとへぇ~と唸らせられるところがあるんですが、
    販売を考えれば肉抜きせずに大成方式で厚さを変えずに作った方が受けは良い。
    壁式が良でラーメンが悪までは判っても、竹がなぜ強いのかはまだ理解されてない。
    なので将来的にもRCは大成が一強。だから値段は言い値で通るんでしょうね。
    レスコもヒノキヤ→ヤマダと取り込まれてる哀れな社運・・・実質消えてる。
    一通り淘汰され関東にも震災が来た後には、パナあたりが中空構造の画期的なRC
    を出して一気にシェアを独占するように思います。

    • コメントありがとうございます。
      竹がしなやかで強いというのは分かりますが、その切り口ならしなやかな素材である鉄を使った重鉄ラーメンの方が理にかなっていませんか?
      壁式RC造の魅力は何と言っても層間変形が少ないことだと思います。徹底的に強度を高めた設計手法であるはずの壁式RC造を選択しているにもかかわらず肉抜きしてしまっては本末転倒ではないかなと思います。

  2. 竹とラーメンは違うんですが・・・・ハニカムと箱の違いがありますね。

    このあたりは大成建設と旧ジオスターの考え方の違いが出てるように感じます。
    最終的には結果ですから、どちらにしても一般構造より遥かに優れているので
    どちらがベストか?と考える必要性もないのかなと思います。

    • ハニカムって六角形が隙間なく並んだ構造のことですよね?
      シロートの私には何を意図されているのか分かりませんが、考え方(設計思想)の違いという点については異論ありません。

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