パルコンとの契約も完了し、現在、詳細な設計に入っております。
パルコンでは玄関ドアとサッシはリクシルしか選べないので、リクシルの中では一番カッコいいアヴァントスというドアを採用したんですが、
アヴァントスを採用することによる問題点というか、通常との相違点が出てしまうらしく、今回はその点について記事を残しておこうと思います^^
それでは早速問題点についてお話ししていきますが、
アバントスを採用すると、通常の玄関ドアよりも縦長なため、第一の問題として、玄関框(げんかんかまち:フロアと土間の間)が通常よりも長くなってしまうのだそうです。
↓言葉で説明しても分かりにくいので、簡単な絵で説明します。
Aが通常の玄関を設置した図だとします。
一方、Bのアヴァントスの場合は通常の玄関よりも高さがあるらしく、基礎の欠き込みを増やす必要があるため、土間の高さが下がって、結果として玄関框の高さが通常時の15cmから35cmになってしまうらしいのです。
(ちなみに、フロアと基礎の間は人が入って点検出来るようにするために45cmの高さが必要とのこと。)
そこで、提案されたのが基礎の立ち上がり部分を通常よりも長くしてフロアを下げることで、框を短く出来るというものでした。
↓絵にするとこんな感じ。
Cのように基礎の高さを伸ばす(地中に潜る)ことで、玄関框を通常の15cm程度に戻しつつ床下点検用の45cmを同時に満足する方法です。
(土間レベルはB、Cで同じ高さだけど、フロアレベルがCの方が20cm下がる形になります。)
ただ、提案と言っても契約時点で既にCが採用されていたので、パルコン標準であるBに戻すか、Cのまま行くかの選択だったんですが、一応、このBとCでは今述べた玄関框の高さ以外にも3つの問題点が出てくるらしいのです。
簡単に4つの違いを説明すると、
基礎の立ち上がりを、
- B=標準高さにするか
- C=標準よりも長くするか
で変わる部分は、
- 玄関框が B=35cmになる / C=15cmになる(上述の通り。)
- フロアからの天井高が B=260cmになる / C=280cmになる
(玄関框の差分だけ天井高が高くなる。) - 階段の勾配が B=緩やかになる / C=急になる
(Cだとフロアが下がる分、2階までの高さが伸びるため階段の蹴上幅が長くなる。) - 東西南北の壁の内側線が2㎝ B=広くなる / C=狭くなる
(表現が難しいですが、伸びた基礎部分に断熱材を巻き込むために内装壁も室内側に張り出してしまうのが原因です。)
このB、Cの二つを比較したときに、
既に天井高はハイパネルを使用して260cmになっているので280cmも必要無いかなぁっていうのと、少しでも階段の勾配は緩い方が良いですし、たった2cmでも部屋は広い方が良いなと思ったので、私はBのパルコン標準に戻してもらうことにしました。
また、玄関の上がり框については、現在住んでいる家は25cmくらいなのでどちらを選択しても高くなるか低くなるかで違和感は出てしまう部分ですし、
最近のハウスメーカーが採用している玄関框の高さは15cmくらいが主流になっていますが、
実はこれについては私なりの持論があるんです。
少し前まで、玄関框は賃貸用物件だと全く無いか5㎝くらいが主流で、持ち家だと30㎝くらいが主流でした。
賃貸用物件だと階高を稼ぐために土間とフロアの高さはなるべく同じくらいにしたいというバイアスが掛かります。
ハウスメーカーの立場に立って考えたときに、
賃貸から持ち家に切り替わる人から玄関框が高いという文句が絶対出るんですよね。躓いて危ないって。
だから現在の玄関框は15㎝くらいになっていったんじゃないかなって思うんです。
もともと持ち家の人にとっては低くなって違和感あるけど、バリアフリーを謳えば「なるほど!」ってなるので文句は出にくいでしょうし、そんな計算が働いているのだろうなって。
そう考えたら、基本的にあまのじゃくな私としては時代の流れに逆行したくなっちゃいますしw、そもそも持ち家から建て替えなので高めの玄関框に座って靴を履くのにも慣れています。
もし高すぎたら土間とフロアの間に↓こんな感じで上がり台を置けば良いだけですしね。
(ちょうどいい素材が見当たらなかったので上がり台のある和室の写真を使っています)
以上、パルコンに玄関ドア=アバントスを採用することによる問題点についてでした^^
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