パルコンの屋根工法（屋上防水、水勾配、断熱仕様等）について ②

前回の記事でパルコンの屋根工法に関する不満を書いておりましたがｗ、

今回、屋根工法に関して他の防水工法が無いのか大成建設ハウジング側に質問してみましたので、

まずはその質問内容と回答を公開したいと思います＾＾

とは言ってもこの業界では、ただの「質問」という形にしてしまうとテキトーにはぐらかされてしまうのでｗ、

もうすこし具体的な内容にして、屋根工法変更の「依頼」という形で打診してみました＾＾

まず、私からの依頼内容が以下の通りです。

陸屋根の断熱・防水仕様変更のご依頼（私 → 大成建設ハウジング）

陸屋根の断熱・防水について、

先日、●●さん（建築士）からご説明頂いた現行屋根工法を十分に検討しましたが、以下観点から仕様変更して頂きたいです。

• 今回計画では屋上利用の予定は無く、屋上を歩く前提では無いため、(断熱)ブロックは不要と考える。
• 先日伺った話限りでは、断熱ブロックは断熱ではなく遮熱程度の役割と考えられる。(∵防水面に水を流す隙間があるため。)
• また水勾配に関しても、上記観点から保護された防水面と言えるか微妙なため、そもそも1/100勾配ではなく、通常露出防水に必要な1/50勾配が必要と考える。
• モルタル団子で断熱ブロックを施工してしまうと、将来、修繕をする際にモルタル団子をそのまま残しても剥がしても、いずれにしても塗り手間や漏水リスクが増えると考えられ、施主フレンドリーな工法とは思えない。

【現行工法】
パルコン板の上にポリマーセメントで1/100勾配を付け、ウレタン防水を施し、その上にモルタル団子を載せ、断熱ブロックを施工。断熱ブロック上は水勾配無し。

【変更して頂きたい工法案】
①屋上を通常歩行しない前提の為、パルコン板にポリマーセメントで1/50勾配を付けたら、通常のスタイロガードを敷き詰めて、その上にシート防水を施工する。
②断熱ブロックを使用する以外の工法に制限があるならば、外断熱を諦め、内断熱(ネオマフォーム)に切り替える。屋根面は1/50勾配を付けてシート防水のみ。

上記依頼に対して、大成建設ハウジング側から以下の回答を得ました。

大成建設ハウジング側からの回答

• 断熱ブロックをやめて、ネオマフォームによる内断熱工法に切り替えることは可能。
• ただし、シート防水は出来ないのでウレタン防水になる。
• 本変更を加えた場合でも長期優良住宅及び住宅性能評価を取得できるように設計する。

外断熱 → 内断熱工法への変更に係る見積もり額の変動（概算）は以下の通り。

1. 断熱ブロックを無くす・・・▲70万円程度
2. ネオマフォームに切り替える・・・+16万円程度
3. 水勾配を1/100→1/50に切り替える・・・+60万円程度のところを+54万円程度にディスカウントし、

１.２.３ 合計で±0万円

金額の部分で明らかに「はっ？」ってなる部分はありますが、そこは一旦抑えてｗ、一つずつ感想を述べていきましょう＾＾

感想

まず、良かった点は、断熱ブロックをやめること自体は可能だという点ですね＾＾

また、この変更を加えた場合でも長期優良住宅及び住宅性能評価の取得に影響が無いように、内断熱工法においても数値上は基準を満たせるように設計してくれるそうです。

悪かった点「はっ？」の部分ですがｗ、水勾配の費用は高すぎです。

1/100勾配から1/50勾配に変更する場合、
通常、材料が増えるのと、材料を上に上げる手間が増えるため二日くらい工期が伸びますが、それでも人工代：3万円/日×2日＝6万円、材料費：15万円程度としても+20万円そこそこが相場です。

それがふたを開けてみたら+60万円なんて言ってきて、正味プラスになっちゃう分はディスカウントしておきました、みたいな完全上から目線のやり方はさすがにどうなの？！って思いますよね。

この金額の詳細に関してはもう一度問い合わせてみます。